スタッフM

旅行やお買い物にふらっと行くことが出来なくなってから、よくドライブをしています。
遠方の道の駅や、行ったことのない土地、通ったことのないドライブウェイに目的地を定めて。
道中、コーヒーと小さなサンドイッチを買って、電波が届く限りラジオを聞いて。

流れるのは映画の紹介だったり、お悩み相談だったり、音楽だったり、最近のニュースだったり。
聞くのは結構何でもよくて、誰かの話し声を流しながら、初めて見る土地の景色を楽しみます。
ふと気付いたら延々競馬中継が流れていたことも。

窓を開けて海風や草木の香りを感じたり、見通しのいい山道で車を停めて、気になる山野草を探したり。
偶然見つけたお花屋さんや雑貨屋さんに入ったり、今日はもう遅いから、とさっき見つけたお店を次のドライブの目的地にしたり。
春夏の雲一つない天気の日には目を守るためサングラスをしたいけど、一面の青を見たくて落ち着きなく外してしまう。
前に通った時には鮮やかなグリーンに包まれていたトンネルは、いつの間にか黄色から赤へのグラデーションに彩られていた。
何回も訪れている各地のサービスエリアは時間によって感じ方が違うから、朝も、夜も、賑わっていても、人がいなくても、いつもドキドキわくわくする。
飲み物を買って、少し休憩して、家までまだまだドライブが続く。

 

 

和歌山県北部から南部、大阪、奈良、京都、滋賀、三重、と山を超えて日帰りでたくさんの土地へ。
ラプレの中では旅好きに分類される私ですが、
今まで行った中で和歌山から行ける楽しい場所や美味しいレストランをぜひご紹介させてください。

 

和歌山方面から京奈和に乗って、奈良の五條ICを降りてずっと東へ。
三重の南部へ向かって車を走らせているとき、吉野で道沿いににふと見つけた小さな看板。

「きのこの館→」

館?きのこの博物館?
看板自体目立たなかったので、本当にあるのかも分からないまま通り過ぎ、でも気になって調べてみると、どうやらきのこ専門のレストランのよう。
写真に写っている料理がどこを見てもきのこきのこ・・・。
しかもすごく美味しそう!
そして知る人ぞ知る人気店らしいです。
また行きたいところが増えてしまった。

早速、次の休みに家族を誘って遥々ランチに。
四方を山に囲まれて、陽が届かずひんやりした空気の中ぽつんと佇むきのこの館。
囲炉裏席とテーブル席が、空いた順に案内される。
今回私たちが案内されたのは囲炉裏の奥にあるテーブル席でした。

注文したのは「きのこフルコース」。
きのこの網焼きがメインで、小鉢がたくさん。
元々きのこが好きなので、ざるに乗せられた原色を含む山盛りのきのこが出てきたときは思わず歓声を上げてしまいました。
ひとつひとつ丁寧に焼いて、生姜が効いた醤油で熱々を食べる。
シンプルながら、鷲家の里のきれいな水と空気で育てられたきのこは本当に全部美味しかったです。

今回はテーブル席で七輪で食べましたが、次は囲炉裏の雰囲気も味わってみたい。

その時は季節の違う料理も食べてみたいけど、またきのこのフルコースも食べたいかも。

緑深い吉野郡東吉野村鷲家にある「きのこの館」。
きのこ好きさんにおすすめのお店です。

 


きのこの館

〒633-2422 奈良県吉野郡東吉野村鷲家1601