気持ちよく晴れた10月のある日、娘とススキを観に生石高原へ行ってきました。
生石高原とは、和歌山県の紀美野町と有田川町にまたがる県立自然公園。
標高870メートルの山頂に、関西随一といわれるスケールのススキの大草原が広がります。
晴天の時には六甲や淡路、四国まで見渡すことができるそうです。
この日は平日でしたが、ハイキングの格好をした人たちや犬を連れた人などが来ていました。
駐車場から少し歩くと、そこはもう一面のススキ。
ススキの間に小道が作られていて、迷路のようでなんだか楽しい。
道の途中にある展望台に登ってみると海が見え、遥か遠くの景色が一望できました。
娘はススキの間を歩くのがとても楽しかったようで、あちこちの道を行ったり来たり。
一人で遠くに走って行ったり、ふと振り返って私を呼んだり。
小道を歩いていくと広い場所に出ました。
娘はそこでくるくる回ったり踊ったり大はしゃぎ。
ここには人気の写真スポットになっている岩場があります。
遠目で見ると断崖絶壁に見えるのです。
この岩の端に腰掛けて、カメラは離れた場所から地面が写らないように写真を撮ると、
崖っぷちに座っているようなとてもスリリングな写真が撮れます。
実際はものすごい崖というわけではありませんが、それでもなかなか高さのある岩なので
けっこう危険な気がします。
娘が思いの外すいすい岩場に登っていくのでヒヤヒヤしました。
(岩の端には行かせていません)
昼間の青空とススキもいいですが、夕日の時間帯にはオレンジ色に光るススキが美しく、
また星空の下、遠く見える夜景も綺麗とのことです。
ススキの見頃は例年9月下旬から11月上旬頃。
終わり頃にはススキが白くホワホワとした姿になるのも見どころらしいです。
キャンプ場もあるので、気候のいい季節にはテント泊を楽しむのもいいですね。
車で生石高原へ行くルートは二つありますが、
480号線の方面(二川ダム方面)から 向かう道がおすすめです。
こちらの方が比較的緩やかで走りやすいかと思います。
183号線のルートはくねくねと曲がる狭い山道が多く、娘は車酔いしてしまいました…。
後日、この日の写真を実家の母に見せると、私が子どもの頃家族で生石高原に行ったことを
懐かしそうにして話してくれました。
昔行った同じ場所で違う思い出を重ねていくのも面白いですね。
うすぼんやりとした記憶の中の景色を思い出しながらの、
数十年ぶりの生石高原でした。